何世紀という時の流れの中で

2009年 – 21世紀

2009 : 王の門とルイ14世の像が完成

フランス革命前、2つの門が宮殿の中庭をそれぞれ分けていました。それは、皆に開かれていた大臣翼の間にある宮廷前庭と、限られた人々しか入ることができなかったアルドゥアン=マンサールの二つの翼棟の間にある王の中庭です。2つ目の門、つまり王の格子門はフランス革命の騒乱の間に取り壊され、ルイ・フィリップはそこにルイ14世の銅像を置きました。馬に乗る王の姿は、ヴェルサイユを訪れる人々に素晴らしい宮殿を建設した偉大な王を思い出させます。王政復古時にカルトリエによって作られ、完成されることのなかったルイ15世の像のためのブロンズの馬に、プティトーがデザインし、クロザティエが建てた騎士の姿を乗せたのです。

時間と共に王の格子門の修復案が生まれ、2000年に決定されました。ルイ14世の銅像は修復に送られ、その一方で格子門を正確に設置するために中庭の調査が行われました。

2年間の工事を経た2008年7月8日、Monnoyeurグループのサポートにより、新しい格子門が完成・落成されました。

その数か月後、修復されたルイ14世の銅像が新たに設置以されました。それは王の中庭ではなく窪地になっている軍隊の広場で、世界各地から宮殿を訪れる人々を迎えています。

王の門からの景色、2010年、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV/クリスティアン・ミレ

ヴェルサイユ宮殿の王の門