1664年 - 17世紀
1664 : ル・ヴォーの王立動物園
ヴェルサイユの動物園は、パーク南西側の外れ、トラップへの道沿いにある、1662年にルイ14世が買い取ったラ・ボワシエールの古い農場内に、1663年から建築家ルイ・ル・ヴォーにより考案されました。1664年以降には、家禽・家畜・野生動物が迎え入れられています。動物園の構造はシンプルです。正面広庭が建物の前にあります。スレートのドームで覆われた8角形の建物があり、それを中心として、周りに動物園があります。建物の上階はバルコニーで囲まれており、周り全てに扇方に配置された様々な囲いを、そこから眺めることができました。そのため2階にある8角形の応接間では、柵によって分け隔てられた7つの庭園に隔離された動物を見ることができたのです。少し遠くには別の長い建物があり、そこでは家禽が飼われていました。
追って1668年には、盛り土や大水路の南側分流によって、ヴェルサイユの動物園は庭園と繋げられました。動物園は祝宴の場所となり、また動物を観察するための散歩の場となったのです。後の1698年から1700年にかけての新たな工事期間には、ジュール=アルドゥアン・マンサールによって、ブルゴーニュ侯爵夫人のために動物園は美しさを増すこととなりました。