1789年-1792年 - 18世紀
1789-1792 : 革命家たちがヴェルサイユを襲撃
1789年10月5日と6日は、ヴェルサイユ宮殿の宮廷の生活が終わりを告げた日でした。パリからやってきた5,000人から6,000人もの怒り狂った群衆が軍隊の広場に侵入し、そして宮殿の中庭すべてに押し寄せたのでした。10月6日の朝6時ごろ、群衆は宮殿への入り口を完全に打ち破ってしまいました。この恐ろしい出来事に、王室一家は後部の小部屋から宮殿を逃れます。フランス衛兵たちは何とか侵入者たちを宮殿から追い出すことに成功しましたが、暴徒たちは複数の馬車に乗ってパリを目指す王室一家を手中に収めたのでした。
人々ははじめこれが単なる旅行でしかなく、王は再び戻ってくると考えていました。しかし、政治は革命家に有利に傾き、やがて宮殿はゆっくりと永い眠りについていったのです。王政の終わりとルイ16世とマリー=アントワネットの処刑と共に、ヴェルサイユ宮殿からは貴重な織物や食器、絵画、調度品などが奪われました。見捨てられたこの宮殿は新しい体制にとっては重荷となり、人々は取り壊すことを考えたのでした。