何世紀という時の流れの中で

1999年 – 20世紀

1999 : ヴェルサイユを暴風が直撃

他の歴史ある大公園や大庭園と同様、ヴェルサイユでも植物の手入れは常に懸念であり、成木になると深刻な問題になります。約100年に1回は、一般的な植え替えが必要になるのです。ヴェルサイユではルイ16世の治世のはじめの1774年から1776年、その後は1860年から1880年代の間に行われました。20世紀でも同じく植え替えが必要となっていましたが、それは1990年2月3日と1999年12月26日に発生した2つの大型の暴風がもたらした大きな被害により、行われることになりました。最初の暴風雨では1,300本の木が、そして2回目の暴風では10,000本の木が損傷を受けたのです。この時の工事で、より庭園の歴史に近い木の量にされました。全体的な景色、特に宮殿からの風景は、ル・ノートルの芸術的なまでに完璧な、大きく広がるひとつながりのパターンを取り戻したのです。

1999年12月の暴風雨で大被害を受けたヴェルサイユ宮殿の庭園、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV/ジャン=マルク・マナイ

1999年12月に大被害を受けた庭園