何世紀という時の流れの中で

2006年 – 21世紀

2006 : マリー=アントワネットの居室の修復

マリー=アントワネットはヴェルサイユ宮殿の「大居室」の背後に、小さな私用の小部屋をいくつか持っていました。金張りの間が最も広く、王妃はそこで子どもたちや友人たちと過ごすことができました。この豪奢な部屋は、王妃の個人建築家リシャール・ミックのの図面をもとに作られています。ルソー兄弟は、1783年以降に「アンティークへの回帰」を非常によく表す新しい木工細工を作り上げました。また、この古典主義の影響を受けた装飾は、マリー=アントワネットの個人コレクションに美しさを加えています。それらは、日本の貴重な漆調度品、堅石を用いたオブジェのコレクション、女帝マリア・テレジアが残した漆の箱などです。この部屋の完全修復は、木工細工と寄木張りの床、そして窓枠が白と金色に戻されたのち、2006年に実施・終了されました。

今日サロンに置かれている調度品と椅子は、すべてマリー=アントワネットコレクションの物です。この素晴らしい部屋には、あたかも時が止まったかのような特別な雰囲気が漂っています。

王妃の居室の中の金張りの間、2011年、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV /クリスティアン・ミレ

マリー・アントワネットの金張りの間