何世紀という時の流れの中で

2005年 – 21世紀

2005 : 三つの泉の木立ちの修復が完了

庭園の北にある三つの泉の木立ちの修復は、1998年に創設されキャサリン・ハミルトンが代表を務めるメセナ団体アメリカン・フレンズ・オブ・ヴェルサイユが初めてヴェルサイユに携わったプロジェクトです。

1677念から1679年の間にアンドレ・ル・ノートルによって作られたこの木立は、基本的にはロカイユ様式で北から南のテラスに広がる段差付の3つの泉に広がるさまざまなフォルムの噴水で構成されています。壊れやすく、上部構造に華々しい要素のあまりない木立は少しずつその姿を消していきました。古文書などのドキュメントと共に領地を調査することで、2002年から2004年の間にテラスと泉、そしてルイ14世が目にしていた噴水を最適な形で修復することができました。この木立で最も素晴らしい要素は、上部の泉に作られている鉛の大きなホタテガイのモニュメントでしょう。これはコーベルタンの鋳造所のアトリエで再現されたものです。

三つの泉の木立、2009年、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV/クリスティアン・ミレ

三つの泉の木立