何世紀という時の流れの中で

1715年-1722年 - 18世紀

1715-1722 : 7年間の不在の後、ヴェルサイユに戻ったルイ15世

ルイ14世が死去した時、まだ5歳のルイ15世はヴェルサイユ宮殿を離れヴァンセンヌ、そしてパリに向かいました。ルイ15世がヴェルサイユに戻ってきたのは1722年6月15日のことで、青年になってからのことでした。ルイ15世は大広間の天井に描かれた曽祖父ルイ14世の軍の功績を改めて目のあたりにします。

ルイ15世はルイ14世とは全く異なる王でした。彼は平和を愛する王であり、王の大居室にちりばめられている演劇の象徴を破棄したいと考えていたのです。そのため、王室の「朝の引見」と「夜の引見」の儀式を続けることへの心配はあったものの、ルイ15世は直ちにこれらの儀式のために日常的に使われていた大きな寝室よりも、さらに快適な新しい寝室を作らせました。

ルイ15世は建築家アンジュ=ジャック・ガブリエルに、トリアノンに贅沢な魅力あふれる邸宅を作るよう命じ、1760年代のはじめに完成しました。この小さな優れた館はポンパドール夫人のために作られたものです。その後、孫の王太子の結婚のために、ルイ15世はオペラ劇場の建設を命じました。

1722年の軍隊の広場から見たヴェルサイユ宮殿、ピエール・ドゥニ・マルタン(1663-1742)、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© RMN (ヴェルサイユ宮殿)/複製権保有

1722年に軍隊の広場から見た宮殿