何世紀という時の流れの中で

2005年-2007年 – 21世紀

2005-2007 : 鏡の間の修復

2005年から2007年の間に、鏡の間の完全修復が行われました。これは、Vinciグループの寛大なサポートによるもので、ヴェルサイユの歴史の中でも最も素晴らしい修復作業のひとつとなりました。寄せ木張りの床から円天井まで行われたこの完全修復のプロジェクトは、宮殿では初めての物ではありませんでしたが、鏡の間の大きさとその知名度により非常に大がかりなものだったのです。一般公開を止めるわけにはいかないため、通路の範囲を区切って工事は半分ずつ行われました。

この作業には様々な分野のプロフェッショナルが参加しました。一度に大理石やブロンズ、鏡、絵画、化粧漆喰、窓枠、調度品、彫刻、そしてそれだけではなく電気やセキュリティ装置を取り扱わなければならなかったからです。

このまれな修復工事では、鏡の間の歴史やその成り立ち(1678-1684)について様々な発見がもたらされました。円天井の絵画はその美しさと光を取り戻し、オランダ侵略戦争を終え、その権力の頂点に達したルイ14世のために作られた図案をさらに良く理解できるようになったのです。

鏡の間、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV

鏡の間