何世紀という時の流れの中で

2000年-2008年 – 21世紀

2008 : 小トリアノンと王妃の村里の修復

ルイ15世のため、1762年から1768年に建築家ガブリエルによって建てられたこの建物は、1774年にルイ16世がマリー=アントワネットに贈ってからというもの、そこに最も訪れたのはマリー=アントワネットでした。2000年から2008年に行われた工事の後、小トリアノンと王妃の村里はその美しい姿を取り戻しました。高い水準を必要とし、非常に大規模であったこの工事には、メンテナンスとセキュリティ面での修復も必要となりました。これは、ブレゲ社の素晴らしいメセナ活動と、その500万ユーロ以上もの寄付のおかげで可能となりました。このようにして、小トリアノンの本来の内装全体が再び備え付けられ、もしくは修復され、部屋は財産目録に従い調度品が配置されました。できる限りヴェルサイユ宮殿のコレクションの調度品が元の場所に戻されたのです。またフランスの邸宅にも、ルイ15世当時に近い状態に戻すためすべての取り組みがなされました。これらの新しい整備により、グループまたは個人でこの場を訪れる皆様が快適にアクセスでき、見学をお楽しみいただけるようになっています。

マリー=アントワネットの領地と小トリアノンの庭園は、まだもろい場所だと言えるでしょう。最近では、涼みの間とべルヴェデールが修復されています。王妃の村里の建物もまた特別な注意を払う必要があるでしょう。王妃の田舎風の家を救済・修復するために緊急でスポンサーを見つけなければなりません。ここもまた、気候や天気の厳しさを逃れることはできないのです。

小トリアノン、2011年、ヴェルサイユ、ヴェルサイユ宮殿とトリアノン国立博物館© EPV/クリスティアン・ミレ

小トリアノン